昼カラ研究会は、カラオケを行う昼カラ店を多数訪問する中で、「社交の場」としての価値を確認し、幅広い方々に推奨しています。
しかし、歌うことを好まない人が多数いることも事実です。
カラオケに関する意識調査では、全年齢男女含め、好き嫌い、約半々に分かれました。
音楽が好きなことと、歌うことが好きなことは、似て非なるものなのです。
人前で話すことが好きな人と、自分のことを話すことを好まない人がいます。
自分の好きなジャンルの音楽だけ聴くことも歌うことも好きな人もいます。六本木には、洋楽が好きな人だけが集うカラオケパブもあります。
私達が目指す「社交場としての昼カラ」を最大に実現するためには、とても難しい研究テーマです。
幸い、私達、昼カラ研究会のメンバーが昼カラ店に多数訪問する中で感じたことは、音楽に対する接し方、趣味嗜好が異なっていても楽しく集っている店が多いことです。異質な人に対してとても寛容な空間です。この雰囲気は、店と来店客が一緒に作り上げています。安定してこんな雰囲気を作り出している店は、私達が目指す「社交場としての昼カラ」に近い状況です。
一般としては、趣味嗜好は、人それぞれ千差万別で、同じ人はいません。趣味嗜好の異なる人との時間を苦痛に思うときもありますが、それを全て拒絶せず、異質な人の趣味嗜好を知り楽しむ、くらいなおおらかな気持ちで接することで、他人への理解が深まります。
家庭内でよくある光景では、居間で家族でテレビを見るときに、家族全員が楽しめる番組がないことです。父の好みの番組は、子供の好みではない、という状況です。このようなとき、大抵は、子供が自分の部屋でテレビを見る、または、自分に興味のないテレビを見ず、興味のない家族の会話に入らずスマホを見る、という状況です。はじめから家族全員が集わない家もあります。
一人カラオケは、利用者が増加傾向とのことで、異質な人との交流は、減少傾向のようですが、異質な人との社交を楽しむ寛容な人々が昼カラにはたくさんいました。心に余裕があったり、寛容であったり、異質を楽しめる探究心があったりする人が昼カラに集うのかもしれません。高齢で暇で、話し相手が誰でもいいからほしいのかもしれません。話好きなお年寄りは、近所にも親戚にもたくさん見かけます。
昼間、仕事で昼カラに行くことのない人は、仕事の中で、異質な人と長時間過ごし、心に余裕がなくなっていて、一人になりたいのかもしれません。仕事以外の時間は、趣味嗜好の近い人や親族や友人とだけの時間を過ごしたくなったのかもしれません。
参考情報
カラオケに関する意識調査
https://www.nrc.co.jp/report/170412.html
カラオケが嫌いな人の理由と心理
https://jinseiougi.com/karaoke/
音楽好きだがカラオケ嫌いが疑問 「なぜそんなに歌いたいの?」の声
https://sirabee.com/2018/02/18/20161481829/
あなたはなぜ歌うのか?全てはオファーとエコーだ。
https://ft-music-school.com/2018/12/06/mind-uta-riyuu/